燃料・熱源の省エネ・コスト削減
ボイラーの省エネ
ボイラーの省エネの対策としては、ドレン回収をはじめとした給水温度の加温、スチームトラップの最適な選定、蒸気配管等の保温が一般的となります。ここではその他の特殊技術による、ボイラーの省エネ対策についてご紹介します。
サイクロン式蒸気改質装置
一般的にボイラーの蒸気は、ミスト状に湿っている蒸気を含んでいます。蒸気の改質装置を導入することで、ボイラーから発生する蒸気をドレンになりにくい蒸気に改質します。効果としては、各種設備に届くまでのエネルギーロスが減り、蒸気効率の向上、ボイラー燃料効率の向上を図ることができます。
食品製造工場A社様の事例
蒸気を改質し、消費燃料の削減!省エネ効果5%を実現!
省エネトラップ
通常のトラップを使用する場合、ドレンの排出と共に多くの蒸気が漏れてしまっています。省エネトラップは特殊ノズルにより、液体(ドレン)と気体(蒸気)の特性の違いを利用し、ドレンのみを排出させ、蒸気を漏れさせない構造となっています。また、稼動部がなく壊れにくいことも特徴です。
某リネン工場の事例
4分の1のドレントラップを交換し、燃料費17%削減を実現!
特殊遮熱シート
物質に当たるまでは熱を発しないが、物に当たって熱を発生する性質を持つ輻射熱を遮断するシートです。熱源設備から出る熱を輻射熱の状態で反射すれば、エネルギーコスト削減、室温の上昇を抑制できます。
製造業H社様の事例
ドレン回収タンクから逃げる熱をカットすることで、ボイラー給水温度を上昇させます。ボイラー負荷を抑えることで、燃料コスト削減に成功!
熱源の省エネ
熱源の省エネとしては熱源の保温性を高め、熱源から放熱している熱エネルギーの損失を防ぐことが重要となります。また、炉などを使用しており、燃焼温度が高く廃ガス温度が高い場合は、廃熱を有効活用することも可能です。
特殊遮熱シート
物質に当たるまでは熱を発しないが、物に当たって熱を発生する性質を持つ輻射熱を遮断するシートです。熱源設備から出る熱を輻射熱の状態で反射すれば、エネルギーコスト削減、室温の上昇を抑制できます。
自動車部品S社様の事例
熱源からの熱ロスを無くすことで、作業環境向上、炉内温度の安定化を実現!
高性能遮熱塗料
塗装するだけで熱源設備・配管からの熱ロスを抑えることができる塗料です。従来の断熱塗料は中空セラミックスビーズで断熱するだけでしたが、本塗料はヒートカットシルバー(放熱抑制膜)で放熱を抑制します。
製造工場K社様の事例
複雑な形状をしているところでも塗布することで遮熱を実現!
廃熱回収システム
熱源の廃熱を回収してエネルギーを有効活用するシステムです。例えば、廃熱の熱エネルギーを活用して、炉の給気温度の加温や温水を生成することで省エネルギーを実現します。40℃~の低温廃熱から500℃を超える高温廃熱の熱回収が可能です。
某バルブ製造業の事例
炉の廃熱を回収して、炉の給気温度を加温。年間500万円の炉の燃料代を削減!